扁桃腺の腫れは性病の可能性も

扁桃腺の腫れは性病の可能性も

扁桃腺の腫れは性病

なんとなく喉が痛いなと感じるときは、扁桃腺に何らかの炎症が起きています。
この場合、たいていの人は風邪を引いたのかな?と思いがちです。

 

もし、前日の夜や過去3日以内に、彼氏彼女、嫁旦那と夜の営みした、その中で、クンニやフェラチオ(オーラルセックス)や性器をくわえたり、体液(精液)を飲んだりしていた場合、性病の可能性が十分ありえます。

 

症状に注意しよう

性病といえば、性行為によって感染をする病気なので、普通は性器に発症することが多い病気ですが、オーラルセックスなどから喉に感染する場合もあります。
この場合扁桃腺に性病のウイルスが直接入り込み、炎症が起きて、喉の痛みや腫れ、発熱などが起こります。風邪と症状が似ているので、風邪薬を飲みがちですが、ウイルスが原因の場合、風邪薬に効果はありません。

 

性病による扁桃炎のの代表例

クラミジア

【原  因】 クラミジア・トラコマティス細菌
【潜伏期間】 1~4週間
【通常症状】 
男性の場合/ 排尿の時に軽い灼熱感。軽症の時はサラサラした分泌液が出て、重症の場合は痛みや膿が出てきます。

 

女性の場合/ 排尿中に下腹部 の痛みや性交中に痛みを感じます。

 

【扁桃症状】 
クラミジアが喉に感染する症状を「咽頭クラミジア」と言います。
症状としては、軽い喉の腫れやイガイガ感、発熱や耳の閉塞感など、普通の風邪の症状と似通っており、クラミジアと気づくこと無く過ぎていくケースが殆んどです。

 

治療をしない場合でも1ヶ月程度で症状が治まる事もありますが、そのままにしておくと、感染を広げる可能性と、男女ともに不妊症になる可能性も秘めています。抗生物質での治療は1~2週間程度ですので、きちんと治療することが大事です。

 


 

淋病

【原  因】 淋菌
【潜伏期間】 2~10日
【通常症状】
男性の場合/ 尿道に軽い不快感。時間が経つに連れ、排尿時に強い痛みが走ります。共に黄色い膿が出始めて、ペニスの頭が赤く腫れあがります。

 

女性の場合/ 自覚症状はあまりありません。症状が悪化すると、排尿時の痛み、残尿感や頻尿、悪臭を放つおりものが増えます。

 

【扁桃症状】 
淋病が喉に感染した場合、クラミジアと同じく男女ともあまり自覚症状はありません。体力が落ちている時に、淋病は悪化することが多く、食べ物を食べるときに不快感があったり、風邪をひく前の症状を起こします。治療法は同じく抗生物質で、1~2週間ほどで治るものです。

 


 

エイズ(HIV)

【原  因】 HIV(ヒト免疫不全ウィルス)
【潜伏期間】 6ヶ月~15年

 

【通常・扁桃症状】 
オーラルセックスによるHIVの感染は確率はとても低くなります。
確率としては肛門(アナルセックス)>膣内>喉の順番です。

 

扁桃にかぎらず、HIVに感染すると免疫力が著しく低下します。感染した場合、2~8週間後に風邪に似た症状が一部見られ
無症状で一時過ごした後にリンパの腫れや下痢、体重の減少という症状が見られます。

 

エイズは発症してからの治療が困難、特効薬などがないため、HIVウィルスの増殖を抑えるさまざまな抗HIV薬が世界中で開発されています。早期発見と早期治療は大前提です。

 


 

梅毒

【原  因】 梅毒トレポネーマ細菌
【潜伏期間】 
第1期 3週間~3ヶ月 しこりが出来る期間
第2期 3ヶ月~3年  粘膜に梅毒特有の発疹

 

【通常・扁桃症状】 
感染した部位に小さくて硬いしこりができます。このしこりは放置しておくと自然に消えますが、病原菌は体内に広がっており病気が進行していきます。

 

感染から3年ほどすると体中のリンパ節が腫れたり、熱がでて、 全身、特に手足にに特徴的な赤い発疹がでることもあります。
現在ではペニシリンによる治療で、死に至るほど悪化することはほぼありません。

 


 

ヘルペス

【原  因】 単純ヘルペスウィルス
【潜伏期間】 1~2週間
喉に、小さな痛みのある水泡や潰瘍ができます。よく言う口内炎の発症です。

 


 

カンジダ

【原  因】 カンジタ・アルビカンス真菌
【潜伏期間】 2~10日
【通常症状】 
男性の場合/ 亀頭と包皮の炎症とかゆみ

 

女性の場合/ 外陰部にかゆみや痛み、酒カスのようなオリモノ。

 

【扁桃症状】 
この真菌は誰もが持っているものなので通常無害ですが、体力が低下している時に、菌が増殖し喉が腫れます。
洗浄をした後に抗真菌剤で治療し、1~2週間で治ります。

 


 

尖圭コンジローム

【原  因】 ヒトパピローマウィルス
【潜伏期間】 1~8ヶ月
【扁桃症状】 
喉への感染は性器の感染に比べると、とても稀になります。もし、感染した場合、赤色やピンク色の小さなイボができます。そのままにしておくと増殖して鶏冠状やカリフラワー状の大きなイボになってきます。
治療の場合は、レーザーでの治療が主のようです。再発をくり返すことが多いので治療に根気が入ります。

 


 

毛じらみ

【原  因】 吸血性昆虫
【潜伏期間】1~2週間
毛じらみは、扁桃を腫れ上がらせることはありません。ただ、男性の場合、ひげなどの周辺に毛じらみが入り、湿疹がない激しいかゆみ襲います。

 

 

扁桃に細菌が感染しても発症しない体づくり

扁桃腺の腫れは性病の可能性も

性病が喉に感染した場合、口を介した性交渉を避けるようにしましょう。感染したということは、性交渉の相手も感染しているので、一緒に病院に行くなどで一緒に治療を受けることが必要です。感染を広げないためにも治療を受けましょう。

 

エイズなどの難しい病気は別として、細菌が原因の性病の扁桃炎は、体力があれば跳ね返すことが出来るものがほとんどです。
他社への感染にも気を配らなければいけませんが、まずは自分の体を大切にしましょう。

 

目を向けるのは、細菌ではなく自分の体調という記事もご用意していますので、そちらもご参考下さい。

 

 

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