【扁桃摘出手術体験談】扁桃腺摘出の手術と術後

【扁桃摘出手術体験談】扁桃腺摘出の手術と術後

子供の扁桃腺肥大・摘出手術

 

扁桃腺摘出の手術と術後の経過。

前日から入院しました。夜8時以降は絶飲食になります。

 

手術当日。

 

朝からのどが渇くと泣いています。
これから怖い事が起きると思っていたのでしょう。
泣いて泣いて「嫌だ~」と何度も私に訴えかけてきます。
しかし、時間は止まってくれません。もう手術の30分前でした。

 

悲しくて私も泣いて息子に
「ごめんねこんな思いをさせて本当にごめんね。ママがちゃんとそばにいるから頑張ろうね。」
自分の思いを素直に息子に話しました。

 

すると泣いていた息子が
「ぼく頑張る」と一言言ったのです。

 

本当に代わってあげたい。
神様どうかこの子をお守りください。
祈るような気持ちで手術に臨みました。

 

 

 

無事に手術は終了しました。
手術室から出てきた息子。何事もなくすやすや寝ています。

 

病室に戻ってから、のどの辺りが腫れはじめました。
少しのどから出血し、数回ティッシュに吐きだしました。

 

目が覚め、本当によく頑張ったと褒めました。
いつもなら走り回っている子が、ベッドでぐったり寝ているのを見るのはつらかったです。

 

このような状態になったのは、手術当日だけでした。
その後はみるみる回復していきました。

 

術後の食事

点滴をして過ごし、翌日からおかゆが始まりましたが、もともとおかゆが苦手だったため全く食べてくれなくて困りました。
やわらかいプリンやゼリーを売店で買ってきて、少しずつあげました。
しかし、私が食べていた赤飯を見て、食べたいと言い出しました。

 

そのうちに初めての回診の時間がきました。
「状態もよさそうですね。お粥を食べて元気になろうね」と言われました。
おかゆを食べない事。赤飯を欲しがることを話すと、
「スナック菓子などは、尖って痛いのでダメですが、欲しがる物は、食べさせてもらっていいですよ。食べれるようなら退院は早いでしょう。」と言われました。

 

赤飯を食べさせてみて、子供を観察してみても、のどはあまり痛くないようです。
腫れも1日でひきましたし、食べたがる物は、いろいろ試してみましたが、おいしいと食べていました。
腕の良い先生と聞いていたので、紹介して頂いたことに大変感謝しました。

 

術後の痛みには個人差が有ります

同じ日に同じ手術をした小学1年生のお子さんがいました。
手術翌日の夕方にそちらのお母さんと話をしました。
「どうですか?ご飯食べました?」
「うちはまだ痛くておかゆが食べられない状態。そちらはどうですか?」
「うちの子は、もう赤飯を食べましたよ。」という会話です。

 

同じ日に手術をしても、やはり個人差により術後の痛みが強い・弱いがあるようです。

 

順調な回復。4日目で退院することが出来ました。

2日後、回診の結果「切除部分もふさがりいつでも退院して良いですよ」と言われました。
自宅では、他の子供達が待っていたので、その日の午後に退院することになりました。

 

退院する時に、小学1年の子にあいさつをしていきました。「ご飯は食べれるようになりました?」
「やっと七分がゆが食べられるようになったけど、まだまだ1週間はかかりそう。」
「うちは、今日退院になったの。短い間だったけど一緒の症状の患者さんがいて心強かったです。お互い頑張りましょうね!」と声をかけて帰りました。

 

入院日数 4日
入院費用 総額29万(3割負担で87000円程度)幼児のため全額無料 

個室を指定していたので、1日3000円。 4日で、12000円ほど自己負担しました。
保険会社に申請し、後日入院保険がおりました。

 

大学病院への通院は、手術前に2回。術後2回うち最後の健診は、1カ月後でちゃんと治ったか確認して終了です。

 

 

手術後1カ月後の「終夜睡眠ポリグラフ検査ポリグラフ検査」の結果

検査時間 5時間30分
覚醒指数 1時間あたり 7回
無呼吸・低呼吸指数 1時間あたり 2~3回

 

検査時間は、2度目のポリグラフなので、警戒心から眠りにつくのが遅くなり検査時間は少なくなってしまいましたが、覚醒、無呼吸・低呼吸の指数が激減していることが分かります。

 

術後、全くいびきをかいていません。
本当に今までのいびきはどこへいったの?というくらい静かな睡眠となりました。

 

術後の変化と言えば…

  • 声が変わったこと。前より声が高くなりました。
  • 朝おきるのが、早くなりました。
  • 熱の高い風邪をひきにくくなりました。

 

術後のポリグラフ検査は、肥大の可能性がある6歳になるまで半年ごとに受けます。

 

小学1年生の子と比べてみても、小さければ小さいほど治りが早いように思います。
主人が大人になってから、摘出手術を受けていますが、1週間入院しその後、普通食になるまで2週間以上かかりました。

 

レーザーで切除しますが、食べ物を食べる事で、治りかけている部分がまたはがれてを繰り返し治って行きますが、その痛みを耐えるのも年齢が上がるほど苦痛に感じるのだと思います。

 

幼児の扁桃腺肥大は手術するべきか

手術をして良かったかという点については、
もちろんリスクもありますが手術した事に後悔はしていません。
むしろできることならもっと早く手術してあげればよかったと思っています。
扁桃腺肥大による睡眠時無呼吸症候群。大きな扁桃腺が成長の妨げになるなんて…
手術を決めてから1カ月半。いびきに気づいてから、約3カ月順番待ちとはいえ、もっと早く治療してあげれば良かったなと思っています。

 

ですが、一概に絶対に手術した方がいいというわけではありません。
肥大の度合いや症状によっても違いがありますし、できることであれば痛い手術の思いをせず成長とともに扁桃腺が縮小するのを待ったほうが良いケースも有るそうです。

 

まだまだ「睡眠時無呼吸症候群」は、大人の病気と思われがちですが、扁桃腺肥大からくる無呼吸の場合は子供の深刻な成長の障害になるということを保護者の皆さんはもちろん、一般にも理解を広めていく必要があるのではないかと思います。

 

>その7:できれば摘出手術はしたくない!予防で手術は回避できます





 




 

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