扁桃腺炎の一種、急性扁桃炎の症状

急性扁桃炎とは、口蓋の扁桃腺が炎症を起こして赤く腫れたり、白い膿が出る病気です。
大人から子供までかかりますが、免疫力の弱い小さい子供や高齢者はかかりやすくなりますので注意が必要です。
主な原因は細菌やウイルスによる感染ですが、健康なときは体内の免疫機能が正常に働いているため、特に問題ありません。

 

しかし、過労や睡眠不足、風邪などによる体力の低下で免疫機能が落ちている時、細菌等の繁殖を抑える力が足りないため、喉の免疫の主要器官である扁桃腺が病原菌と戦おうとし、炎症を起こしてしまうのです。
原因となる菌・ウイルスは化膿性連鎖球菌インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、アデノウイルスなどさまざまなものがあります。

 

扁桃腺炎

 

急性扁桃炎の主な症状

急性扁桃炎の主な症状は、扁桃腺の炎症や膿のほか、のどの痛み、40度近い発熱、嚥下痛などがあります。
また、症状が進んで他のリンパ節も炎症を起こすと、耳の下や首にかけて同様の痛みを生じます。
特に子供の場合は嚥下痛で水分すら摂取することができなくなりがちで、脱水症状を併発することがありますので、この病気の疑いがあるときにはすぐに病院に連れて行く必要があります。

 

急性扁桃炎の治療・処置

病院では急性扁桃炎かどうかの検査をすることができ、陽性ならば抗生物質や鎮痛消炎剤、うがい薬などで治療をします。また、脱水症状になっている小さい子供は傾向摂取ができないため、入院させて栄養や抗生剤の点滴をして様子を見ます。

 

この症状の疑いがあるとき、もしくは発症した時は、とにかく水分をしっかり摂ることと、安静にすることが回復への近道です。
飲酒や運動は避け、喉越しの良いゼリーやスポーツドリンクなどで水分とカロリーを摂取しましょう。

 

また、主に小さい子供の場合、この病気が習慣的になることがあります。
これは、扁桃腺に細菌が常駐するなどでちょっとした体調不良で発症するようになるためで、年に8回以上発症したら、手術をして扁桃腺を摘出することがあります。

 

扁桃腺摘出手術体験と、切らない治療法

以下の体験談では、扁桃炎を繰り返し摘出手術を行った親子のお話と、手術せずに慢性扁桃炎する方法を紹介しています。
あなたの症状と照らしあわせて、参考になさってください。

 

切らずに治す慢性扁桃炎・扁桃腺肥大



 


 

扁桃腺炎の一種、急性扁桃炎の症状記事一覧

扁桃腺とはどこにあるか。口を大きく開けてみて下さい、口蓋垂(のどちんこ)の両脇にあるのが扁桃腺(医学用語で扁桃というそうです)と呼ばれるものです。よくわかんないな…という人もいるかもしれませんがそれはひとによって大きさが違うからです。子供の頃に大変活躍してくれるこの扁桃腺、大人になるとあっても無くてもイイと言われており、人が成長するにあたってだんだん小さくなっていくのだそうです。扁桃腺とは何か。リ...