扁桃腺炎の原因と慢性扁桃腺炎について

扁桃腺は、リンパ組織の一種です。口を大きくあけることで見ることができる組織であり、触ることも可能な組織です。具体的な場所は、口を大きくあけることで、のどの奥の方を見ると口蓋睡というあごの奥に垂れ下がっているものがあり、その口蓋睡の両脇にあるものが扁桃腺です。

 

主な役割は、体内に侵入しようとするウイルスや細菌から体を守ることです。
しかし、この免疫の役割は、免疫機能が未発達な乳幼児期だけのものであり、免疫機能が発達した大人の場合は、免疫の役割を果たすことはありません。
よって、大人の場合は、特になくても困らない器官です。

 

扁桃腺炎

 

細菌やウイルスが原因で炎症を起こします

扁桃腺炎は、細菌やウイルスが原因で扁桃腺が炎症を起こす病気です。
原因になる細菌は、

  • インフルエンザ菌
  • 溶血連鎖球菌
  • 肺炎球菌
  • 黄色ブドウ球菌

などであり、原因になるウイルスは、アデノウイルスなどです。
症状は、のどが赤く腫れることや、のどに痛みを感じることなどです。

 

急性のものと慢性的なものに分類されており、扁桃腺炎が1年に5回以上なる場合が、慢性扁桃腺炎です。慢性扁桃腺炎は、次の3種類に分類する事ができます。

1つ目は、習慣性扁桃腺炎です。

子供が発症する事が多く、成人になると、ほとんどの人が治ります。症状は、咽頭痛、高熱、嚥下痛、耳放散痛、倦怠感などです。

2つ目は、慢性単純性扁桃腺炎です。

ほとんどの場合、大人が発症します。主な要因は、飲酒や喫煙です。急性のものから移行して発症する場合ももあります。
症状は、のどの痛み、微熱、乾燥、のどに違和感を感じることなどです。

3つ目は、扁桃病巣感染症です。

これは、腎臓や皮膚、関節などにさまざまな病気を併発します。
主な病気は、関節リウマチ、IgA腎症、掌蹠膿胞症、胸肋鎖骨過形成症などです。

 

慢性扁桃腺炎になってしまった場合は、手術をして治療する必要があります。
手術を受けることで、扁桃腺炎を再発する事がなくなります。また、しっかり免疫力をつけることなどで、予防をしておくことも大事です。

 

扁桃腺摘出手術体験と、切らない治療法

 

以下の体験談では、扁桃炎を繰り返し摘出手術を行った親子のお話と、手術せずに慢性扁桃炎する方法を紹介しています。
あなたの症状と照らしあわせて、参考になさってください。

切らずに治す慢性扁桃炎・扁桃腺肥大