扁桃腺の病気…急性扁桃炎とその原因

扁桃腺とはどこにあるか。口を大きく開けてみて下さい、口蓋垂(のどちんこ)の両脇にあるのが扁桃腺(医学用語で扁桃というそうです)と呼ばれるものです。
よくわかんないな…という人もいるかもしれませんがそれはひとによって大きさが違うからです。子供の頃に大変活躍してくれるこの扁桃腺、大人になるとあっても無くてもイイと言われており、人が成長するにあたってだんだん小さくなっていくのだそうです。

 

扁桃腺炎

 

扁桃腺とは何か。

リンパ組織の一つで、あらゆるウイルスや細菌の体内侵入を防いでくれています…いました、というべきですかね。
免疫機能が未発達の幼児期は扁桃腺だけが病原菌をシャットアウトする唯一の免疫機能だったのですが、成長するにつれ人間は一つ一つ鎧を着けていくがごとく免疫機能を手に入れるわけで、中学生くらいになるとその役割を終え隠居生活に突入するのです。

 

扁桃炎とは何か。

子供の頃だけに活躍してくれれば良いのですがこの御隠居様はたまに「わしもまだまだ!」とがんばってしまう時があります。
それが大人になってから発症する扁桃炎、大きく分けて急性扁桃炎と慢性扁桃炎になるのですが、ここでは急性扁桃炎のみ探ってみます。
原因は幼少期と同じでウイルスや細菌、主にインフルエンザ菌・溶血連鎖球菌・肺炎球菌・黄色ブドウ球菌などです。

 

急性扁桃炎とは何か。

扁桃腺の表面に膿が付着し

  • 嚥下痛
  • 頭痛
  • 関節の痛み
  • 高熱(40℃近く上がります)

などを症状がおこる病気です。
原因は先ほど述べたようにウイルスや細菌ですが、御隠居様が役目を終え静かに暮らしていたのに出陣してしまった要因があるのです。
つまりは真の原因が他に存在するということです。

 

真の原因
 『風邪・過労・ストレス』…これらに身体が蝕まれていると免疫力が低下しますね。引退する前にあらゆるリンパ節に御主人様をお守りするよう命じたのですから、役に立たない様子をご覧になって再び出陣してしまうのです。

 

 『気温の変化』…急激な気温の変化は体調を崩すとともに、湿度も大きく変わります。扁桃腺は乾燥による負担が大きいので冬はもちろんのこと夏のエアコンも大敵といえるでしょう。

 

 『喫煙・飲酒』…もちろんこれらは喉の粘膜を傷めます。病原菌達にさあいらっしゃいませというようなものです。

 

最後に扁桃腺が弱いのは遺伝だから…という話もよく聞くのですが前述の原因を念頭にいれ予防すれば恐れることはない病気です。

 

扁桃腺摘出手術体験と、切らない治療法

 

以下の体験談では、扁桃炎を繰り返し摘出手術を行った親子のお話と、手術せずに慢性扁桃炎する方法を紹介しています。
あなたの症状と照らしあわせて、参考になさってください。

切らずに治す慢性扁桃炎・扁桃腺肥大