扁桃腺に白い膿があると危険?

扁桃腺に白い膿があると危険

喉の奥に出来る白い膿を膿栓といいます。のどの奥の扁桃線が、細菌などの感染により炎症を起こしたものが「扁桃炎」で、扁桃炎になると扁桃線は、赤く腫れ、しばしば白い膿を持ちます。このような白い膿は細菌感染が原因で発生するため、扁桃腺は抗生物質による治療が有効です。

 

扁桃腺周辺や扁桃腺・喉に出来る白い膿は「膿栓」で別名「臭い玉」ともいわれます。

臭い玉とは

細菌の死骸が白く固まり付着しているものですが、大腸菌などと同じ種類の菌なので、非常に臭いにおいを放つことから臭い玉と言われています。
扁桃線に白い膿が出来る原因は、風邪など以外にも虫歯であったり、ストレスなども関係していると言われています。

 

白い膿は、バイ菌の死骸であるだけで、それ自体は喉に発生しても直接的に体に害を及ぼしたり危険な物質ではありません。体に害を及ぼし危険なのは、扁桃線に付着している白い膿ではなく、白い膿が作られる原因となった扁桃線の炎症なのです。

 

白い膿と腎臓の病であるIga腎症は密接な関係があります。

扁桃線と腎臓は部位が遠いし、機能も全く異なるのですが、扁桃腺が頻繁に炎症を起こす事で菌を攻撃するIgaという物質が扁桃腺に作られます。炎症によってこのIgaという物質が作られる量が増えてくると扁桃線周辺だけではなく、血液の流れからIgaという物質が体全体に広がり始めます。

 

そして最終的にはIgaという物質が腎臓に集まることになり、 腎臓を攻撃しはじめます。これが原因で腎機能が低下し、最終的に腎不全となり命を害する危険な状態に陥ってしまいます。
扁桃腺炎が長期化している方や膿栓が気になる方、特に腎臓が弱い方はくれぐれも注意しましょうね。