扁桃腺の大敵は乾燥

1.扁桃腺の役割

鏡を見ながら口を開けてのどを覗いたことはあるでしょうか?
風邪をひいたりのどに違和感があるときには除くこともありますが、なかなか機会がありませんね。
のどを覗くと正面にのどちんこがあり、医学的には口蓋垂と呼ばれています、のどちんこのカーブにそって下の方を見ると両側に少し膨らんだ場所があります。そこが扁桃腺、医学的には口蓋扁桃と呼ばれます。

 

口を開けて自分で見ることはできませんが他にも舌扁桃、咽頭扁桃と呼ばれる扁桃があり、扁桃腺と聞いて思い浮かべるのは口を開けて見ることができ熱が出て腫れる口蓋扁桃になります。
扁桃腺の役割は細菌やウイルスが体の中に入り込んだ時に戦う免疫機能を担っていることです。具体的には免疫機能で働く免疫細胞の基地になっており、感染症の時に腫れ上がり膿が出るのは扁桃腺での免疫細胞と細胞やウイルスの戦いが激化するためです。この扁桃腺が腫れたり膿が出る状態を扁桃炎と言います。

 

2.扁桃腺が乾燥に弱い理由と原因

扁桃炎に限らず、風邪などの喉の感染症にはのどが乾燥することが1つの原因として上げられます。扁桃腺を含むのどの表面は唾液や粘膜から滲み出る水分で湿っています。
細菌やウイルスは乾燥を好み、逆に濡れている環境では体の免疫機能が優勢になります。
扁桃腺やのどの乾燥の原因には口呼吸があります。
人間が鼻で呼吸をするようになっているのは、鼻を通った空気は湿気を含んでおり、口から入った空気は外の乾燥した空気のままと言われています。
花粉症の季節も近づき鼻の通りが悪いと口呼吸になりがちです。また、晩酌や寝酒などで酔ったまま寝てしまうとのどの筋肉が緩み鼻で呼吸がしずらくなります。そして外から乾燥した空気と細菌やウイルスが入り込むことが扁桃炎につながります。

 

3.扁桃腺が感染するとどうなるか?

扁桃が細菌やウイルスに感染し扁桃炎を起こしてしまうと次のような症状がでます。

  • 発熱と悪寒
  • のどの痛み
  • 顎の下や首の腫れ
  • 頭痛

さらに悪化すると扁桃腺から白い膿が出て口臭も悪化します。
治療を怠ると扁桃腺に細菌やウイルスが住み着いた状態になり、体調によって何度も扁桃炎を繰り返してしまいます。
最近では「風邪に薬は効かない」と言われることもありますが、扁桃腺に感染した細菌によっては抗生剤で効果のある場合もあります。悪化する前に医療機関にかかり、早めの治療を受けることが大切になります。



 


 

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